薬剤師コラム
クスリと健康の週間特集コラム⑤下剤の種類について
便秘、みなさん一度は経験したことがあると思います。
便秘が続くとお腹が張って痛みが出てくることも・・・。
薬が処方になったけど、これってクセになるのかな・・・?どんなタイプのものなんだろう??
今回はよく使われる便秘の種類について簡単にまとめてみました!
非刺激性
特徴:クセになりにくい、お子さんにも使いやすい
酸化マグネシウム:便を柔らかくして出しやすくします
モビコール:便を柔らかくする、便のかさを増す作用があります
モニラック:水分を腸管に引き込み排便をしやすくします。シロップ有り。
刺激性
特徴:クセになる、効くまでに時間がかかるものが多い
センノシド:寝る前に飲むと朝方くらいには効いてくる、腸内細菌によって分解されてから効果発揮
ピコスルファート:液体で錠剤が飲みにくい場合でも飲みやすい
上皮機能変容薬
特徴:これまでの下剤と違う働き方をする。腸管への水分分泌を促す。飲み方が大事。
リンゼス:食前に服用しないと下痢の副作用のリスクが高まる。
アミティーザ:食後に服用しないとムカムカ・吐き気を感じることが多い。
胆汁酸トランスポーター阻害薬
特徴:胆汁酸にフォーカスした薬。新しい作用の仕方。
グーフィス:平均5時間程度で効果あり。吸収はわずかなので腎不全でも使用可能。
直腸刺激性
特徴:直腸に働くため効果が早い。使い過ぎると自然な排便が難しくなる。腸に傷をつけないように注意。
新レシカルボン坐剤、テレミンソフト坐薬、グリセリン浣腸液など
※よく使われるものを中心に書いているので、他にも薬は存在します。
飲み合わせや服用するタイミング、飲み方の工夫などは薬をお渡しするときに改めてお伝えします!
市販薬で買えるものなどもあるのでご相談ください😊