薬剤師コラム
プロテインを飲めば痩せる?
先日、カーリング選手の藤澤五月さんがボディメイクで大変身するなど
筋トレの注目度がますます上がっていますね。
筋トレといえばプロテイン。
ダイエット目的で摂取している方も増えてきています。
しかし、プロテインを飲めば痩せる!というわけではありません。
健康的な体づくりにはバランスのとれた食事が大切になります。
なにかを取りすぎてもダメ、取らなさすぎてもダメということですね。
プロテインは三大栄養素(たんぱく質、脂質、糖質)のうち、「たんぱく質」に該当します。
ではどれくらい摂るべきなのか??
年齢や性別によって異なっていますが、たんぱく質の推奨量は18〜64歳の男性で65g、女性で50gとなっています。
(推奨量:ある集団の中で97〜98%が不足しない量)
代表的な食材に含まれているたんぱく質量は以下の通りです。
⚫︎ 鶏胸肉 皮なし 焼き 100g 38.8g
⚫︎ ゆで卵(全卵) 100g(約2個)12.5g
(卵1個55〜60gとして計算)
⚫︎ 牛(交雑牛肉)リブロース 焼き 脂身つき 100g 14.5g
⚫︎ まぐろ 生 100g 24.3g
(刺身一人前75g)
(食品成分データベース 文部科学省より)
たんぱく質を約50g摂取するのに
鶏胸肉だとだいたい150〜200g、ゆで卵だと8〜10個 牛で400g程度
マグロ刺身で約三人前程度食べなければいけません。
好きなら食べられそうですが、ゆで卵を毎日8〜10個はコレステロールが気になりますし、肉類もそんなに多くは続けて食べられないですね。
そこでプロテインが登場します。
ある市販のプロテインは、1杯で約20gのたんぱく質を摂ることができます。
水分に粉を溶いて、卵2〜3個とほとんど変わりないたんぱく質量が取れるのはすごいですね。
現在は摂取エネルギー量の35%以上のたんぱく質を取らなければ腎機能には影響しないとされていますが、腎機能の低下を指摘されている場合はかかりつけの先生へ相談しましょう。
過度な食事制限は危険です。
バランスよく健康な体づくりをしていきましょう。