薬剤師コラム

薬と健康の週間特集コラム② 食事と薬の効果

薬の中には食事によって作用が強くなってしまう薬や逆に作用が弱くなってしまう薬があります。

例えばリンゼス錠ではインタビューフォームに
「下痢の発現割合は食前投与と比べ食後投与で高かった。」との記載があり、下痢を回避するため服用方法は食前に設定されています。

ほかにもビラノア錠では
「普通錠20mgを経口投与したとき、空腹時投与に比べて食後投与では、最高血漿中濃度(Cmax)が約60%、血漿中濃度時間曲線下面積(AUC0-t)が約40%低下します。」との記載があります。
難しい言葉が並んでいますが、薬が体の中に入って利用される割合が食後では約60%低下してしまうという意味なので、効果が落ちてしまうと言い換えることができます。

 

薬の副作用を防ぐため、最大限の効果を引き出すため、飲み忘れを防ぐためなど目的は様々ですが
服用方法は薬の効果に影響するため、守っていきましょう。

 

生活リズムが不規則で食事のタイミングや寝る時間がバラバラ、体調が悪く食事はとれないけど薬は飲みたいといった状況もあるかと思います。
患者さん一人一人で飲んでいる薬や生活スタイルは異なるため、対応も異なっています。
ライフスタイルに合わせた薬の飲み方を考えるのも薬剤師としての仕事です。

少しでも皆さんのお力になれたらと思っています。
お薬をお渡しする際にぜひお話を聞かせてください!

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