薬剤師コラム
何の薬を飲んでいるのか?
薬の中には同じ成分であっても、複数の病気に対して使われる薬もあります。
薬局で説明を受けた時は心臓の薬と聞いたのに、薬の説明書には「糖尿病」の文字が入っている薬が処方された、といったこともあります。
実際、糖尿病の薬として使用されてきた薬が、後に心臓や腎臓にも効果があるということで、心不全や腎臓病に使用されています。
そのため、薬剤師はお薬を渡すときに「何の治療でこの成分を使うのか」ということを確認し、飲み方が合っているか、量は適正なのか、等をチェックしています。
大切なのは、自分自身が何の病気の治療のためにどの薬を使っているか、を知っておくこと。
服用目的によって、薬を休むべきか、どの医師へ相談すべきか、などが変わることがあります。
複数の薬を飲んでいると全ての薬について覚えておくことは難しいですが、お薬の説明書やお薬手帳を使って、何の治療を目的として服用しているのか、というのはぜひ知っておいてください。