薬剤師コラム

花粉症と食物アレルギーの関係性 Part1

薬剤師のSです。

「アレルギー」とは、
本来人間に常に備わっている外からの異物に対して
体を守るための免疫反応が、何らかの原因により
過剰に反応してしまう現象です。

それにより引き起こされる症状を総称して
「アレルギー性疾患」と呼ばれ、花粉症、ぜんそく、
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などが挙げられます。

「アレルギー」や「花粉症」は
現代では広く知られた、詳しくは知らなくとも
かなり身近になっている言葉ではないでしょうか。

さらに花粉症の患者さんの中には、
それによって食物アレルギーを引き起こすことがあり、
これは「花粉-食物アレルギー症候群」と呼ばれています。

以下に代表的な花粉と、それにより
アレルギー反応を引き起こす可能性(交差反応性)
のある食品を記載します。

① シラカバ(カバノキ科)

② スギ(ヒノキ科)

③ イネ(イネ科)

④ ヨモギ(キク科)

花粉-食物アレルギー症候群は原因物質がタンパク質であり、
食品の加熱や消化されることによって分解されるため、
症状が口や耳の中などのかゆみ・違和感に限られることが多いです。

しかしながら、花粉の飛散時期と
食品の摂取時期が重なることで症状が重篤化し、
アナフィラキシーショックを引き起こす可能性
もあるので十分気を付けていきましょう。

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