薬剤師コラム
リンゴ
薬剤師のYです。
子どものころ、体調をくずした時に親が良くリンゴをすりおろして食べさせてくれました。
とても大好きでしたので私にとって風邪薬の代わりでした。
本当に体調が悪かったの?と疑うくらい、食べて寝た後は元気に遊んでいた記憶があります。
そんな私にとって万能薬であるリンゴですが、口の中が痒くなったり、喉がイガイガするという症状で悩んでいる方が多くなっていると聞きます。
リンゴに限らず果物や野菜を食べることで、そのような症状がでることを口腔アレルギー症候群(OAS=oral allergy syndrome)と呼ぶそうです。
多くは食後しばらくすると自然に軽快しますが、ショック症状が継続する場合もあり注意が必要です。
花粉とリンゴのアレルギーを引き起こす物質が似ているから、リンゴでそのような症状がでるようです。
花粉症の方ももちろんですが、アレルギー体質の方も気を付けなければなりません。
加熱すれば食べることができる場合もありますが、症状がまったくでないわけではないので、似たような症状がでた場合1度はお医者さんに相談したほうが良いと思います。
フジしかリンゴの種類を知らなかった私は、留萌のスーパーで売られている品種の多さにビックリしました。
食べ比べをすると品種により食感・甘味・酸味とまったく違うことに気づかされます。
なんと数千種類あるそうです。その中に1つぐらいOASの症状がでないリンゴがあってもいいように思うのですが。
最後にリンゴはビタミンCや食物繊維、カリウムなど栄養価が高い果物ですが、くれぐれも食べ過ぎにだけは気を付けてくださいね。