薬剤師コラム
実務実習生を受け入れて
この度、2月22日より北海道科学大学薬学部の学生を指導薬剤師として担当させて頂きました。
私が学生だった10年前は、今のように長期間ではなかった為、あっという間に終わって、お恥ずかしい話ですが実際何を学んだのか覚えていないのが正直な所です。
現在薬学部は6年制となり、病院、薬局と6ヶ月間という長期間の実習となります。
薬局では3ヶ月という期間は実習するわけですが、ある程度の指針は示されているものの、具体的な内容は現場任せとなります。
現場で学んできたことが、薬剤師国家試験に出題されることも非常に多いようで、私自身も薬剤師国家試験の過去の出題に目を通し、どの様なことを教えてあげれば今後に活かせるのかと考えてみましたが、苦慮の毎日でした。
試行錯誤しながらの実習だったため、学生にはとても迷惑をかけた部分もあると思います。
「最終日に自分の成長を感じてもらう」という目標を設定し、初日から様々なことに挑戦してもらいました。
初日から患者さんにお薬の説明をしてもらい、まず自分が今どのようなレベルなのかを把握してもらう事から始めました。
それからも、本来は余裕を持って念入りに下調べさせてから取り組ませるような事をぶっつけ本番のような形で取り組んでもらいました。
その辺りは指導薬剤師として反省すべき点だったと思います。
ただ、自分が学生として実習を行った時と比べ、今の学生は知識も豊富で、やはり6年制の学生は知識量が違うなと感心させられるばかりでした。
今回、あかね薬局で経験したことを、これから実習を行なう留萌市立病院さんや、薬剤師国家試験、その後の就職先で少しでもプラスになればと思っております。
今回の実務実習期間にご協力頂いた患者様には指導薬剤師として至らない点も多々あったかと思いますが、この場をお借りして御礼を申し上げます。